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検査能力強化 中日友好病院でPCR検査室が新設
検査科より 2020-06-24
48時間の緊急改造を経て、中日友好病院検査科で新しいPCR検査実験室が6月23日にオープンされました。新しい実験室が使用開始後、一日に少なくとも3600人分の検体を検査でき、操作手順が熟練したら6000人分までアップ、さらに、設備がフルタイムで稼働すれば一日に10000人分検査できると、中日友好病院検査科の曹永彤主任が紹介します。武漢からの支援隊を含め、中日友好病院の検査チーム62人がローテーションで働き、設備をフルタイムで稼働させてまいります。
新型コロナウイルスに対する新しいPCR検査実験室は、試薬準備エリア、検体受入エリア、核酸抽出エリア、核酸増幅エリアとオートクレーブ室からなり、採取された検体が実験室に到着後、「情報入力」、「検体処理」、「ウイルス不活化と核酸抽出」、「核酸増幅」と「報告審査」などのプロセスを経て、正確な検査結果が得られます。また、新しいPCR検査実験室では、紫外線殺菌ランプ、生物学的安全キャビネット、オートクレーブやバッファーゾーンなども設置され、実験室の生物学的安全を保証しています。
6月20日以降、当院は北京市からPCR検査能力を一日6000人分までアップするミッションを引き受け、直ちに検査科と臨床微生物・感染実験室に指示を下しました。増加分の検体量が多すぎるため、検査科既存の分子診断実験室はスペースが足りないことが分かり、緊急収用により、薬学部五階の実験室を新しいPCR検査室に改造することが決まりました。
緊急収用の指示が下されて間もなく、薬学部の李朋梅副主任は素早く必要とするスペースを空けました。検査科党支部書記・科主任の曹永彤と検査科党支部副書記の韓呈武、分子診断組長の馬亮らは、検査設備、消耗品リストを速やかに総務処に報告しました。院管理層の支持のもとで、院感弁、情報部、医工処、総務処など職能部門の責任者らは集まって、PCR検査の操作手順を確定し、改造プロジェクトを実行しました。総務処と情報部のスタッフらは徹夜して、水道・電気配線を改造し、ネット環境を完備させました。
まもなく、生物学的安全キャビネット、核酸抽出器、PCR装置、冷蔵庫などを仕入れ完了。検査科は、50歳以下の中堅スタッフ41名(主に党員・団員)からなるチームを結成し、検査手順をしっかりと研修させ、標準化したマニュアルカードまで作成し、精度と効率の向上を図ります。さらに、武漢同済病院と湖北中医薬大学附属病院からの支援隊21人も加勢し、力を合わせて北京の新たな感染拡大に対応します。
「検査科は我々がいるから、安心して行きなさい」と、最 前線の戦いをサポートするために、検査科で留守番を務める先輩党員たち、生化学グループの趙志軍さん、王学静さん、劉海霞さんらは若い同僚を励ましました。「検査科の前哨であるはずの救急・発熱グループはお前らの本陣だ、全力でサポートするから安心してください」と救急・発熱グループの趙興波さんが言います。武漢への支援隊、吉林舒蘭への支援隊に参加したことがある検査科の賈紅兵さんは、今までコロナ退治で積み重ねた経験を残りなく皆さんに分かち合い、効率的な検査手順の策定にたいへん役立ちました。
中日友好病院検査科一同は心を一にして、「PCR検査を強化、検査必要者・希望者全員を対象に検査を徹底」といった国の指示に従い、早期診断に技術的サポートを提供し、断固してこの戦いを勝ち抜いてまいります。