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中日友好病院 中日普通外科交流フォーラムを開催
普通外科 国際合作弁公室より 2020-11-17
2020年11月7日〜8日、中日友好病院創立36周年の記念学術活動の一環として、中日友好病院普通外科(一般外科)の主催で、中日普通外科交流フォーラムがオンラインで開催されました。中日友好病院の周軍院長、劉勇副院長、JICA中国事務所の佐々木美穂所長らが当フォーラムの開幕式に出席しました。
はじめに、周軍院長は当フォーラムの開催に対し、お祝いの挨拶をしました。また、周院長は「中日友好病院創立以来36年間、日本の同業者各位の支持と協力のもとに、新しい技術とプログラムに積極的に取り組み、独特的且つ先進的な技術システムと疾患診療システムを段階的に構築しました。また、当院は名古屋大学、順天堂大学など日本の有名な施設と学術交流協定を締結し、協力によって多くの先進的な技術と貴重な経験を得ました。今後とも日本の学術施設との交流を引き続き深めたい。」と述べました。
佐々木美穂所長は下記のように述べました。「中日友好病院は創立以来、日本側の援助が減少するにもかかわらず、進歩、発展し続けてきました。これは60年あまりの間において、JICAがやり遂げた最も成功した事例の一つと言えます。中日両国の一流の専門家たちの相互交流によって、医学業界のさらなる進歩と技術革新を牽引するだろうと思います。中日両国は今後協力をさらに強化し、友情をさらに深めると期待しています。」
今回の中日普通外科交流フォーラムでは、乳腺、胃腸、副甲状腺、移植、肝臓、胆道、膵臓とダイエットといった8つのサブ会場が設けられ、特色のある豊かな内容が展示されました。亀田メディカルセンター、順天堂大学、名古屋大学、国立がん研究センター東病院、がん研有明病院、北里大学など、日本の医療機構の専門家7人と中国国内の有名な専門家とはオンラインで検討と交流を行い、中日医療国際学術交流のために新しい道を開拓しました。
乳腺サブ会場では、中日友好病院普通外科の楊猛主任は近年来乳腺外科の発展によって、乳腺癌の全体治療效果に対する貢献について紹介しました。日本乳腺外科の「エキスパート」として、多くの新技術を開発した福間英祐教授は「従来の乳房温存術の代わりに、凍結融解壊死療法で早期乳腺癌の治療を行うこと」について重点的に紹介しました。胃腸サブ会場では、日本の順天堂大学附属浦安病院の稲木紀幸教授、がん研有明病院の福長洋介教授、国立がん研究センターの木下敬弘教授はそれぞれ「腹腔鏡下胃全摘術におけるリンパ節郭清と消化道の再建」、「腹腔鏡下直腸根治切除術」と「腹腔鏡下/ロボット手術下脾門リンパ節郭清」をテーマに講座を行いました。副甲状腺サブ会場では、中日友好病院の楊猛主任、腎内科の張凌主任と内分泌科の卜石主任らは続発性副甲状腺機能亢進症の発症メガニズム、内科治療の進展、手術技術、科学研究プログラム及び臨床経験をめぐって展示を行いました。台湾地区の盧国城教授は「CKD-MBD治療におけるカルシウム受容体作動薬の効用」をテーマに教授しました。肝移植サブ会場では、当院の韓東冬教授はミラノ基準を超えた肝細胞癌患者の肝移植の総合策略について見事な展示をしました。膵臓サブ会場では、中国全国の膵臓専門の実力ある医者たちはそれぞれ手術の新しい進展と突破について紹介しました。例えば、「Begerを超える:十二指腸、総胆管とOddi's括約筋を温存する膵頭部切除術」、「腹腔鏡下脾温存膵体尾部切除術」、「腹腔鏡下十二指腸切除緊急手術」などの経験とスキルが挙げられます。胆道サブ会場では、日本の名古屋大学附属病院腫瘍外科の江畑智希教授はBismuth IV肝門部胆管癌の治療をめぐって見事な講演を行いました。ダイエットサブ会場では、日本の北里大学医学部の内藤剛教授は三孔式腹腔鏡下代謝手術と日本における代謝外科手術の現状について紹介しました。
今回のフォーラムの主旨は、主に中日両国の外科治療分野における先進的な技術と理念、また貴重な臨床経験と独自の見方を共有することであり、医療同業者と患者から積極的な評価を受けました。