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中日友好病院オンライン病院が運行開始

病院発展弁より  2021-05-15

 

 2021515日、2021中国遠隔医療とインターネット医学大会」開幕式が北京で行われ、中日友好病院オンライン病院(以下は「中日オンライン病院」と略す)は正式に運行開始となりました。中日友好病院院長周軍、党委書記宋樹立、北京市衛生健康委党委書記鐘東波、チャイナモバイルグループ政企事業部副総経理魏氷、聯仁健康ビッグデータ社董事長戴忠らは中日オンライン病院の看板を除幕しました。周軍院長はお祝いの挨拶をし、宋書記は司会を務めました。

 国家衛生健康委医政医管局局長焦雅輝はオンラインにて挨拶をし、北京市衛生健康委党委書記鐘東波は現場で挨拶をし、中日オンライン病院の起動式を祝い、期待とアドバイスを寄せました。

 国家衛生健康委企画情報司の劉文先副司長、末端部衛生司の高光明副司長、医管センターの高学成副主任、統計情報センター情報標準処李岳峰処長らが開幕式に出席し、異なる角度から、遠隔医療とインターネット医学分野において中日友好病院が積み重ねてきた成果を評価し、「これからは国家衛健委直属病院として、医療体制改革の使命を背負い、公立大型病院によるオンライン病院の運営方法を模索し、今後は国内の同業者に経験を分かち合うよう」と期待を寄せました。

 中日友好病院は「国家衛生健康委遠隔医療管理と研修センター」、「国家遠隔医療とインターネット医学センター」、「国家衛健委末端部遠隔医療発展指導センター」(以下は「三つの国レベルのセンター」と略す)などと言った役割を果たしています。今まで、全国5400軒余の病院を繋げる遠隔医療連携ネットワークを作り、専科医連体、区域医連体、支援先病院などの学科建設および新技術応用をサポートし、末端部の臨床医療能力をアップさせ、市民たちに便利な医療サービスを提供してきました。

 中日オンライン病院は中日友好病院と聯仁健康ビッグデータ科技有限公司が共同で開発した総合的なシステムであり、すべての医療機関に向けてオープン、国務院の呼びかけに応えたサードパーティ長期間運行メカニズムのモデル事業です。中日オンライン病院はインターネット診療と遠隔医療を融合させ、地域を超えた多センターによる連携を通じて、専科医連体および専門家委員会の先導的な役割を生かしながら、各地の病院を一つの遠隔医療ネットワークにし、「医療、教学、科研、予防」を全面的に進めていくとともに、末端部医療機関の能力向上を図りながら、患者たちに便利で良質な医療・看護サービスを提供し、レベル分け診療制度を進めていきます。具体的には、次のようなサービスが取り上げられています:

 一、便利で柔軟なオンライン医療モデル。中日オンライン病院(www.ntmchc.com)はさまざまなエンドユーザーに対応できます。医者はスマフォのアプリやパソコンのソフトから患者さんとやり取りできます。患者さんは居場所を問わず、スマフォのアプリから中日オンライン病院に登録すると:診前問い合わせ、オンライン再診、遠隔立会診療、双方向転院などができます。インターネット診療(再診)はよく見る病気、多発病、慢性病のほとんどに対応でき、とりわけ皮膚病、高血圧、糖尿病、冠状動脈性心臓病、脳卒中、慢性肺疾患、腫瘍化学療法、産婦人・幼児保健などの患者にとって、実用性が高く、オンライン再診により薬が家まで配送されるだけでなく、リハビリや薬の飲み方を含めた定期的な健康指導を受けられます。もし病状の急変化や診断のミスが発覚された場合、末端部の病院で遠隔立会診療を通じて、大型病院の医師からアドバイスを得られます。必要なとき、オンライン病院に申請を出し、大型病院まで転院できます。今後、国家医療保険局と地方の医療保険が統合されれば、オンライン再診にあたる診察費や薬代も保険の納付対象となります。

 二、患者のさまざまなニーズに対応。中日オンライン病院は外来窓口を設けており、発病の初期から専門家にアプローチできます。患者さんが「中日オンライン病院」アプリ中の連合診療ボタンを押せば、現地医師は当該分野の専門家とともに末端部にいる患者に対応できます。今まで、遠隔医療連携ネットワークはすでに5400軒余の病院、および2600軒余の専科医連体メンバーにアプローチでき、合計3万人余の登録医師が結束する医療チームは全国各地のニーズに対応できます。連合外来によれば、うまく診療ミスを減らし、末端部の医師の能力向上にもつながります。もし地元で薬品が足りなかったら、専門家はオンライン処方箋を出すことで薬を患者さんの家まで配送できます。

 三、オンライン薬局による宅配サービス。中日友好病院が設立する「オンライン薬局」により、オフライン・オンラインを問わず、患者のニーズに応え、必要とする薬品を自宅まで郵送できます。このオンライン薬局はすでに北京市医療保険精算システムと繋いでいて、条件を満たす処方薬品は医療保険の償還対象となります。

 四、地方病院が気軽に利用できる。「中日オンライン病院」はすべての医療機関が自由に利用できます。末端部病院は「中日オンライン病院」プラットフォームに登録すれば、無料で良質な医療資源、管理経験、標準プロセス、情報システムや安全保障に関するノウハウを吸収できます。これで地方病院の建設コストが大幅に減り、地元の患者たちに質の高いインターネット+医療サービスを提供できます。

 五、医養結合と居宅養老をサポート。中日友好病院は国家衛生健康委健康服務司の依頼を受け、「国家老齢健康医養結合遠隔協同システム」を作り、すでに全国31の省・市・自治区の174軒の医療機関と繋ぎ、全国の医養結合機関に医療指導や、全科医師研修プログラムを提供しています。今後は、在宅病床、家庭訪問医療、オンラインで発注する看護サービスなどの事業を少しずつ実施し、在宅介護と末端部コミュニティ介護の慢性病患者たちにサービスを提供していきます。さらに、末端部の家庭と契約した医師たちがよりよくそれぞれの家庭患者にリハビリ指導を行うようサポートします。

 中日友好病院は大型公立病院の公益性とナショナルチームの責任感をもって、国家呼吸医学センター、中西医結合医学センターなど14つの国家レベル臨床重点学科の優位性を活かし、インターネット+医療の新たなモデルを絶えず模索しています。医療保険DRGS支払の試験運行を推し進め、5G技術とスマート病院の構築を結びつけ、医療サービスの効率と品質を一層高め、末端部の病院の学科建設をサポートしながらレベル分け医療を基づく連携を図ることで、「健康中国」戦略の実施を進め、国により多くの実践経験と医療改革の根拠を提供していきます。